平均寿命と健康寿命の差に注意
|~すぐに健康寿命を延ばす努力を始めましょう!~

世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計2016によると、世界一の長寿国は前年同様日本で男女の平均寿命は83.7歳でした。私たち日本人の「平均寿命」は年々延びて、世界一を誇っていますが、「平均寿命」と「健康寿命」との差が大きいことが問題となっています。

今回の健康情報は、「平均寿命」と「健康寿命」に差が生じている原因や「健康寿命」を伸ばす為の対策についてご紹介します。

日本人の平均寿命と健康寿命

日本人の平均寿命は、ここ50年程の年月で約20歳以上延び、今後も延びていくと推計されています。平均寿命が延びる要因として衛生状態や栄養状態の改善や医療技術の発達などが寄与していると考えられています。

平均寿命の推移と将来推移

平均寿命の推移と将来推移

資料:1950年及び2010年は厚生労働省「簡易生命表」1960年から2000年までは厚生労働省「完全生命表」、2020年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平均24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果

(注)1970年以前は沖縄県を除く値である。0歳の平均余命が「平均寿命」である。

平均寿命と健康寿命

平均寿命と健康寿命

私たちの平均寿命は世界一を誇っていますが、平成25年(2013年)の時点で平均寿命と健康寿命の差が男性で約9年、女性で約12年と長いことが問題となっています。この差をいかに縮めていくかということが、これからの私たちの大きな課題と言えます。

要支援・要介護になった原因

平均寿命と健康寿命

※平成25年厚生労働省国民生活基礎調査より

要支援や要介護になった原因としては、運動器の障害(ロコモティブシンドローム)が25%と最も多く、脳血管疾患19%、認知症16%と続いています。運動器の障害が最も多い理由として、運動器の寿命が平均寿命の延びに追いついていないことが挙げられます。つまり、過去の平均寿命が短い状態では運動器(骨や筋肉や関節など)に寿命が来て障害が起きる前に亡くなっていましたが、現在は逆転するケースが多くなったと考えられます。

現在の長寿社会においては、運動器の寿命を平均寿命まで延ばす為の努力を行うことが健康に生き続けていくうえで不可欠であると考えられます。

健康寿命を延ばすには?

以下の3つの対策が重要です。

運動器(骨・筋肉・関節)の
障害対策
脳血管疾患対策 認知症対策
骨・関節・筋肉の健康を保つ。 生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)を予防して血管の健康を保つ。血液をサラサラに保ち血管が詰まるのを防ぐ。 食習慣や運動習慣を良好に保ち、脳を積極的に使う。

日常の対策として以下が挙げられます。

  1. 知的生活
    ( 読書や音楽などを楽しむ)
  2. 創造的な生活
    (絵を描いたり、短歌を作るなど)
  3. 人とふれあう
  4. バランスの良い食事
  5. ストレスをためない
  6. 十分な睡眠
  7. 禁煙
  8. 適度な運動

若い人もすぐに対策を始めましょう!

これからも平均寿命は延びていくと考えられています。また、平均寿命は若くして亡くなった人も含まれますので、今を生きている私たちの平均余命は平均寿命より長くなります。私たちは平均寿命以上に運動器の寿命を延ばす必要があります。自身の今の体の状況と平均余命を把握して、あと何年間運動器の寿命を保つ必要があるかということを意識して毎日の対策を行うための動機づけとしましょう。

平均寿命と各年齢の平均余命(平成27年)

男性 女性
平均寿命 80.79歳 87.05歳
年齢 平均余命 年齢+平均余命 平均余命 年齢+平均余命
40歳 41.80年 81.80歳 47.73年 87.73歳
50歳 32.39年 82.39歳 38.13年 88.13歳
60歳 23.55年 83.55歳 28.83年 88.83歳
70歳 15.64年 85.64歳 19.92年 89.92歳
80歳 8.89年 88.89歳 11.79年 91.79歳
90歳 4.38年 94.38歳 5.70年 95.70歳

出典:厚生労働省 平成27年簡易生命表

2017.03.30
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