がん対策を考えよう!|~意外に知らないがんの真実~

1981年以降、日本人の死亡原因の第一位となっているがん。日本人の2人に1人ががんにかかり3人に1人ががんで死亡しています。

今回の健康情報では、日本人の国民病ともいわれるがんに関して意外と知られていない真実及びその予防方法をお伝えいたします。

がんとは?

私達の体は、約60兆個もの細胞から出来ています。そのうちの約1%が毎日新しく入れ替わり、6,000億個の細胞が死んで、新たに約6,000億個の細胞が細胞分裂により誕生しています。細胞分裂の際に、細胞の設計図にあたるDNAを毎日約6,000億回コピーしているのですが、私たちの体はこのDNAのコピーを失敗することがあり、がん細胞はコピーミスによって生み出されます。多くの場合、コピーミスを起こした細胞は死んでしまいますが、あるDNAにコピーミスが生じると、細胞は死ぬことが出来なくなり際限なく分裂を繰り返すようになります。死ねない細胞(がん細胞)の誕生です。コピーミスによって、毎日5,000個ものがん細胞が生み出されている事が知られています。

がん細胞は死なずにどんどん増殖を続け、周囲の正常な組織に侵入し、しまいには血液やリンパ液の流れに乗り全身に移動。正常な細胞を駆逐していきます。

生み出されたがん細胞は、毎日全て退治される!

毎日5,000個ものがん細胞が生まれているのに、私たちは、なぜ、すぐにがんにならないのか?その理由は私たちの体に、がん細胞を退治する働きが備わっているからです。それが免疫の働きです。免疫は、体外からやってくるウイルスや細菌などを退治するだけでなく、体内に出来た異常な細胞であるがん細胞も退治します。私たちの体内では、免疫を担う免疫細胞の活躍により、毎日5,000個全てのがん細胞が退治されているのです。

しかし、何らかの影響で免疫力が低下した時など、がん細胞を全て退治できず、生き残らせてしまうことがあります。この生き残りが増殖することでがんを発病します。

がん細胞、もしかしたら私たちの体の中にもういるかも・・・

生き残ったがん細胞は、ネズミ算式に増えていきます。1個が2個、2個が4個、4個が8個・・・・・10億個。1個から10億個までがん細胞が増えるのに10~20年ほどかかります。初期のがん(約1cm)は、約10億個のがん細胞で出来ているといわれています。つまり、今、発見されたがんの元になるがん細胞は10~20年前に生まれていた。また、今現在、私たちの体中で10年後、20年後にがんとして発見されるがん細胞が生まれて育っているかもしれないといえます。

高齢化でがんの発病率が増えた理由

高齢化に伴って、日本人のがんの発症者数や発症率は増加しています。その原因として以下が考えられます。

①長生きすることは、1日6,000億回のコピーを続けることであり、コピー回数が増えることでコピーミス(がん細胞が生まれた数)が増える。

②高齢化により免疫力が衰えていくことが知られています。免疫力の低下により生まれたがん細胞が生き残る可能性が高くなります。

③長生きすることで、過去に生き残ったがん細胞が大きく育つ時間ができる。
日本は、世界一の長寿国になったことで「世界一のがん大国」になったと考えられています。

がんを予防するには?

がんは、免疫の働きを逃れて生まれ、増殖していきます。がんを予防するには免疫力を下げない(がん細胞を生き残らせない、増殖し難くする)生活習慣が大切です。免疫力低下を避ける生活など、がんを防ぐ生活習慣としてがん研究振興財団より、右記の12ヶ条が挙げられています。生活習慣に注意してがんを予防しましょう。

がんを防ぐ為の新12ヶ条

  • ①タバコを吸わない
  • ②他人のタバコの煙をできるだけ避ける
  • ③お酒はほどほどに
  • ④バランスの取れた食生活
  • ⑤塩辛い食品は控えめに
  • ⑥野菜や果物不足に注意
  • ⑦適度な運動
  • ⑧適切な体重維持
  • ⑨ウイルスや細菌の感染予防と治療
  • ⑩定期的ながん健診を
  • ⑪体の異常に気付いたら、すぐに受診を
  • ⑫正しいがん情報でがんを知ろう
2017.09.29
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