マダニ感染症で死亡例| 山野、ペットからの感染に注意!?

2012年に国内で初めて感染が判明して以降、感染者は12名、うち8名の死亡が報告されています。

(2013/4/16現在)

これからの季節、マダニに咬まれ「重症熱性血小板減少症候群」を発症し放置することで死に至るケースがあります。

山野はもちろんのこと市街地でも、河原や空き地の草むら、藪等は気を付けましょう。

ペットにマダニが付着し、ペットから飼い主に移り寄生しウイルス感染する可能性もあります。

発症率、死に至る確率はとても低いのですが注意が必要です。

重症熱性血小板減少症候群 (Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome: SFTS)とは

2011年に中国で初めて特定された、マダニ由来のウイルスが引き起こす病気です。

中国では数百名(致死率12%)、アメリカでも2名の死亡が報告されています。

病原体を媒介するダニは全体の1%にも満たないとみられ、発症率はきわめて低く、また、感染力は弱いので病院で適切に処置すればそれほど心配することではないでしょう。

最近、感染源が特定されたため、死亡例が報告されていますが、インフルエンザのように急に流行することはありません。

マダニとイエダニ

マダニとイエダニは違う種で、生体や生息場所も異なります。

中国の患者の多い地域ではマダニのウイルス保有率は5.4%です。日本のフタトゲチマダニからウイルスは見つかっていますが正確な保有率は確認されていません。イエダニにはウイルスは媒介しないと見られています。

フタトゲチマダニとオオシマダニは脇の下や腹部など、皮膚の柔らかな部分に口器を差し込み、数週間吸血を続けます。咬まれても痛くもかゆくもないため気づかずにいることが多いようです。

種 類
イエダニ
0.5mm〜
1.0mm程度
マダニ
3.0mm〜
10.0mm程度
感 染 なし あり(ウイルス保有率1%未満)
生息域 室内 日本全国の野山
ネズミなどに寄生 湿度が高く動物が生息する場所
ネズミやイノシシ、放牧牛に寄生
主に夜に活動
かまれると 血を吸われ、
かゆみを生じる
痛みを感じにくい
咬まれても発症率はきわめて低い

マダニ対策

  • 山野、草むらを歩くとき
  • 長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌を露出させない。
  • 草原に座る時は、レジャー用シート等を広く敷いて座るようにします。
  • 脱いだ上着や靴は不用意に地面や草の上に置かない。
  • 帰宅後は、早めに着替え、マダニに咬まれていないか確認する。
  • 咬まれた場合は殺しても離れないのですぐに病院へ行って下さい。
    無理に取るとマダニの口器が皮膚の中に残り化膿したり、傷跡が残ることがあります。
  • ペットの対策
  • ノックダウン効果のあるマダニ駆除薬や予防薬の使用

発症と治療

ウイルスに感染した場合、6日縲怩Q週間の潜伏期間の後、38℃以上の発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状が現れます。重症化すると、出血症状が現れ、血液中の血小板と白血球が減少します。最悪の場合は多臓器不全などで死亡することがあります。

風邪の症状と変わらないため一般の人に見分けることはできません。

高熱が数日続き、マダニに咬まれた、または野山に出かけ咬まれた可能性がある場合は病院で診察してください。医師に状況を説明することが大切です。

このウイルスに効く治療薬やワクチンはありませんが、感染が判明すれば、不足した血液を補う輸血、血圧が下がるのを防ぐ点滴などの対処療法で症状は改善します。

2013.05.28
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