新型コロナだけじゃない医療崩壊の恐怖 ①|~医療崩壊とは?~

医療崩壊

医療崩壊とはどのような状態でなぜ起こるのか

医療崩壊。とても嫌な響きのある言葉です。多くお方の命が失われる恐れがある。直感的にそんなイメージを持っています。筆者の親は、持病があり通院しています。親の為にも医療崩壊は絶対に起きて欲しくないとの思いでいっぱいです。

一方で、今現在、健康である自身への影響というとピンとこないというのが正直なところ。このような方は、私以外にもいらっしゃると思うのですが、調べてみると現在健康な私たちにも大きな影響があることが分かりました。

医療崩壊とはどのような状態か?・・・一言でいうと医療の需要と供給のバランスが大きく崩れ、需要が大きくなり過ぎた状態です。コロナ禍では、新型コロナ患者が増えすぎることで医療機関の対応が追い付かなくなります。

医療崩壊が起きると、具体的に以下のことが起こると考えられています。

病院を受診できなくなる

病院に人が集まっている

急病などで病院に行っても人が多すぎて受診できなくなる。また、健康診断や人間ドック、緊急度の低い手術などが受けられなくなります。

入院できなくなる

満床

病院が満床のため入院できなくなります。

命が助からなくなる

待たされる

緊急搬送に時間がかかったり、病院に到着しても先に治療を始めた患者の治療が終わるまで待たされて病状が悪化したり命を失うケースが出てきます。自宅療養により病状の急変に対応できずにお亡くなりになる方が増加します。

命の選別が行われる可能性がある

命を天秤にかける

例えば1人しか手術を行えない時に、緊急手術が必要な患者が2人いた場合など、どちらを助けるか選別される可能性があります。

急な病気や交通事故など、私たちにもいつ何が起きるかわかりません。そんな時に医療を受けることが出来なかったり、命を失う可能性が出てきます。

コロナ禍に海外で起こった医療崩壊の状況

コロナ禍の2020年にアメリカの一部の州、イタリア、ブラジル、スペインなどで医療崩壊が起こりました。ニューヨーク州の病院の医療崩壊の状況が日本人医師の淵田幹太先生より紹介されています。

「病院内の状況は壮絶でした。この病院では、ICU扱いとして管理する病床を合計40床に増やすなどの受け入れ対応をしていましたが、ピーク時には全病床の約8割が新型コロナ感染症患者で埋まり、ICUは常に満床。救急外来ではすべての個室が相部屋として使用され、それでも収められない患者が廊下にストレッチャーで10台、20台と並びました。

常時40~80人ぐらいの患者さんが溢れていて、ほぼ全例がコロナウイルス陽性。通常時だったら一刻も早く気管挿管して人工呼吸器に乗せたいような重篤な患者がたくさんいました。

救急車のサイレンは鳴り止む気配がありませんでした。多い時には呼吸不全、低酸素血症を起こした重症患者が1時間に3~5人の頻度で緊急搬送されてきました。地獄絵図そのものです。

この小さな病院で1日に10~15人の方が亡くなりました。ニューヨーク市全体として遺体を安置する場所が不足したため、遺体は白い袋に入れて、病院のすぐ近くに配置された冷凍トラックに運ばれました。」

【出典】
ヒューモニー特別連載 第8回 医療ボランティアが見たニューヨークの医療崩
https://humonyinter.com/column/med/med-08/
閲覧2021.7.1

【用語説明】
ICU:集中治療室
ストレッチャー:移動用車輪付き簡易ベッド

絶対に起きて欲しくない状態です。この様な状態になると病院全体の業務を適正に回すことが困難になり新型コロナ以外の病気の診療や治療も滞ります。

現在、新型コロナワクチンの接種が進み、感染拡大が抑制されつつあります。

しかしながら、新たな変異ウイルスの発生や新型インフルエンザ、伝染性の高い新しいウイルスの出現など今後もリスクがゼロになることはありません。

本健康情報を読んで、新型コロナなどの伝染病蔓延拡大時の対策の重要性をあらためてご認識頂ければ幸いです。

2021.09.30
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