元気で長生きするために必須!「フレイル予防」の重要性について ①
|~フレイル検診を導入する理由とその目的とは?

今回のテーマは、フレイルについて。
フレイルや2020年4月から導入される75歳以上の高齢者のフレイル検診について紹介し、フレイル予防の大切さをお伝え致します。

フレイルって何?メタボやロコモとの違いは?

ところで、フレイルとは何か?フレイルを日本語に訳すと「虚弱状態」。
心身が老い衰えた状態であり、要介護に至る前段階の状態とされています。

フレイルと同じようにカタカナ表記の健康用語にサルコペニア、ロコモ、メタボがあります。

この4つの用語の中に1つだけ仲間外れがあるのをご存じでしょうか?
それぞれの用語を、簡単に説明すると以下のようになります。

心身が老い衰えた状態

筋肉が衰えた状態

ロコモティブシンドローム
運動器が衰えて移動機能が低下した状態

メタボリックシンドローム
内臓脂肪が増えて生活習慣病に近づいた状態

正解は、「メタボ」。
メタボ以外は、何らかの衰えです。なお、心身が老い衰えた状態(フレイル)は、筋肉の衰え(サルコペニア)や運動器が衰えて移動機能が低下した状態(ロコモ)を要素として含んでおり、サルコペニアやロコモが進行すると、フレイルも進行していきます。

サルコペニア・ロコモ・フレイルの関係性

フレイルの3要素とは?

以下の3つの要素があり、それぞれ影響を与えあってフレイルが進行します。

皆さまのお友達で一番健康だと思う高齢者を思い浮かべてください。おそらく、体が元気で、陽気で明るく、パークゴルフなどの趣味を仲間と楽しんでいらっしゃるような方を思い浮かべられるのではないでしょうか。3つの要素全てにおいて衰えの無い方だと思います。

このことから元気で長生きするには、フレイルにならないことが重要であることが直感的に理解できると思います。しかし、なぜ今、フレイル検診の導入なのでしょうか?

フレイル検診が必要とされる理由とは?

その理由は、以下の3つのデータから理解できます。

① 高齢者の自立度の変化パターン

70代後半に、自立度が穏やかに低下して要介護に至るグループ(赤線)が、男性約70%、女性約88%と非常に多く、その自立度の穏やかな低下の大きな原因の1つがフレイルと考えられていること。

② 介護が必要になった原因

介護が必要になった原因の約52%は、認知症や衰弱、骨折・転倒などフレイルが関係する原因が占めていること。

出典:厚生労働省「平成25年 国民生活基礎調査」

以上の2つのデータから、75歳以上の高齢者が要介護にならずに元気で長生きするためには、フレイルの予防が非常に重要であることが分かります。

③ フレイル患者の介護費用

国立長寿医療研究センターの研究班により行われたフレイルの高齢者の追跡調査で、介護が必要になった際にかかる費用がフレイルでない人に比べて10.2倍に達するとの分析結果が報告されています。

2018年度の介護保険による費用は10兆円を超えました。医療・介護費用の削減が課題になっている中で、個人的にも社会的にもフレイルの予防が非常に重要であることが分かります。

フレイル検診って具体的に何をするの? 個人的に利用できるか?

フレイル検診では、15問の質問からなる質問票を使用してその回答結果からフレイルにならないための指導や助言が行われます。

使いこなすには、質問の意図と回答の意味を理解して、回答に応じて指導や助言を行う必要があり、個人的に使うにはやや難易度が高いと思います。

以上、フレイルとフレイル検診に関する情報をお伝え致しました。

次回の健康情報では、フレイルのリスクの簡単な発見方法や予防方法についてお伝えいたします。

2020.03.31
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