花粉症豆知識2

花粉症の薬は使用方法に注意が必要!

毎年やってくる花粉症の季節、花粉症に悩む方は年々増えています。花粉症は、薬での対処が一般的です。

花粉症の主な症状

花粉症の主な症状は一般的に薬で対応

花粉症に使われる薬とその特徴

昔は、「一般の目薬や鼻炎薬」が薬店で買える薬、「アレルギー専用薬」が病院で処方される薬でしたが、最近は病院で処方されていた「アレルギー専用薬」が薬店でも買えるようになりました。
これらはそれぞれ下記の様な特徴を持っています。

一般の目薬や鼻炎薬 アレルギー専用薬
主な作用   体内での原因物質の放出を抑制
体内で原因物質が働くのを抑制
出てしまった症状を緩和
即効性 即効性がある 長期間飲むことで良く効く
副作用 比較的強い 弱い
長期使用 長期使用出来ない 長期使用が可能
(但し、薬剤師等に相談が必要)
眠気(内服薬) 眠気が出やすい 眠気が出にくい
能力低下(内服薬) 能力が低下しやすい 能力が低下しにくい

これらの薬はその特長の為に使用方法に注意が必要です。

薬の種類と使用方法の注意

一般の目薬や鼻炎薬

長期使用NG

副作用の問題があり、長期の使用には向きません。
薬の説明書に従い、短期の使用に留めましょう。

薬の副作用

アレルギー専用薬

症状が軽いうちから使用する

症状が酷くなると、原因物質が体内にたくさん放出されています。
その状態で薬を使用して原因物質の放出を抑えても、出てしまった原因物質の影響で本来の効き目が得られません。
症状が出始めた軽いうちから使用することが効果的です。

グラフ 症状の程度と日数
花粉との接触がある期間中、使い続ける

花粉が飛んでいるのに、症状が無くなったからと薬の使用を止めると、また、症状が出てきます。
症状が出てから再び薬を使用しても、体内で放出された原因物質の影響で本来の効き目が現れるまで時間がかかってしまいます。
花粉の季節が終わるまで、薬を飲み続けましょう。

杉の花粉カレンダー

受験生やビジネスマンにはアレルギー専用薬がお勧め!

一般の目薬や鼻炎薬 アレルギー専用薬
脳への作用 強い 弱い
眠気 強い 弱い
能力低下 強い 弱い
脳への影響
作業効率や集中力、判断力の低下
受験生やビジネスマンにはアレルギー専用薬がお勧め!

一般の鼻炎薬(内服薬)に含まれる成分は、脳の働きを抑える作用を持つものがあり、眠気や能力低下(作業効率や集中力、判断力の低下)を引き起こすことが知られています。
一方、ほとんどのアレルギー専用薬は一般の鼻炎薬に比べて脳の働きを抑える作用が弱く、眠気や能力低下が抑えられています。
受験生やビジネスマンなど眠気や能力低下が気になる方は、アレルギー専用薬を選択すると良いでしょう。

薬の説明書をよく読むと共に、効果的に薬を使用してつらい花粉症の季節を乗り切りましょう!

2016年01月29日
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