生活習慣病と動脈硬化その2-2

早朝高血圧について

健康診断で血圧測定の結果が正常な値の範囲内であれば、誰でも安心してしまいます。
しかし1日の中でも時間帯や環境で変わりやすく、測った時は正常な値が出ても、それ以外の時間帯で血圧が高くなっている場合があります。

隠れ高血圧ともいうべき「仮面高血圧」

例えば家で、朝に血圧を測ったときは高くても、昼に病院で測ると、正常な値となっていることがあります。この状態を、仮面をかぶったように本当の姿がかくされていることから「仮面高血圧」と呼びます。

一方で、病院で測ってもらうと、家庭で測るときよりも高くなることがあります。医師や看護師さんの白衣を見ると緊張して血圧が高くなることが多いことから、「白衣高血圧」と呼ばれています。

白衣高血圧は、高血圧による合併症がなければ治療の必要性は低いといわれています。しかし、仮面高血圧は治療を行う必要があり、仮面高血圧を発見する意味でも、家庭で血圧を測定することが大切です。

仮面高血圧と白衣高血圧

早朝高血圧にご注意を!

血圧は一日の間で、上がったり下がったりしています。一般に睡眠中は下がっており、朝は体を活発にする交感神経が働くため、血圧は上昇します。そこで気をつけたいのが朝の血圧。「仮面高血圧」の中で昼間の血圧は正常でも、朝の血圧が特に高くなる「早朝高血圧」の人が多いことがわかっています。

早朝高血圧の場合、脳卒中や心筋梗塞などの病気をひき起こしやすいので要注意です。

グラフ 脳卒中や心筋梗塞などのリスクが上昇

自分で見つけよう早朝高血圧

家庭で、朝の血圧を測ることを習慣づけましょう。

1週間以上測定した血圧の平均値が下記の基準を超えている場合は早朝高血圧の疑いがあります。
その場合は、かかりつけのお医者様に相談しましょう。

朝の家庭血圧測定方法
朝の家庭血圧測定のポイント
2014年05月29日
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