きんさんのきんトレをご存知ですか

きんさんが教えてくれた歩くことの大切さ!

今回の健康情報は、双子の姉妹きんさん(成田きん)・ぎんさん(蟹江ぎん)のきんさんが継続的に筋トレを行っていたことを紹介し、高齢者の運動の大切さをお伝え致します。

きんさん・ぎんさんを覚えていますか?

「きんは100歳100歳、ぎんも100歳100歳」。

このダスキンのTVコマーシャルを覚えておいででしょうか?

このTVコマーシャルから人気に火がついたきんさん・ぎんさん。笑っていいともに出演したりCDも出すなど、人気者だったことをお覚えの方も多いでしょう。100歳を超えてもお元気でまさに「理想の老後像」でした。

実は歩けず初期の認知症を患っていたきんさん

人気者だったお二人のうちのきんさんは、マスコミに取り上げられる前に自力で歩くことが出来ず、更には「1から10まで数えることが出来ない」「あいうえおを言えない」など初期の認知症を患っていたことをご存知でしょうか?

テレビでのお元気なお姿を見ると思いもつかなかったことだと思います。一方、ぎんさんは特に調子の悪いところも無く非常に元気でした。ぎんさんが口癖にしていた言葉が「人間は足から死ぬ」というもの。毎日歩いて足を鍛えていました。

ぎんさんを見て一念発起。足を鍛えて歩けるようになり、認知症も克服!

自分の足で歩くぎんさんを見てきんさんは「ぎんはよく歩くぞ」「わしもぎんのようになりたい」と一念発起され、足を鍛えると決めたそうです。90代後半から毎日のように足、特にふくらはぎを鍛えていらっしゃいました。

ふくらはぎのトレーニング

きんさんの行っていた
ふくらはぎのトレーニング

その結果、足の筋肉が鍛えられて歩けるようになったそうです。歩けるようになると記憶力も驚異的に回復して、認知症も克服。歩くことで全身の血流が改善し、脳の血流も増えた為と考えられています。

本
本のご紹介①

きんさんの筋トレを助けた先生が書かれた本「100歳まで歩ける!きんトレ」にきんさんのトレーニングの様子が書かれています。興味のある方はご覧になって下さい。

100歳まで歩ける!きんトレ(外部リンク)

「ここまで長生きさせてもろうたら、二シェンネンまでがんばってみます」
そう言っていたきんさんがお亡くなりになったのは、平成12年(2000年)1月21日。
2000年になるのを待っていたかのように息を引き取りました。
107歳と5ヵ月、眠るような大往生でした。
なにも言わなくなった姉と対面したぎんさんは、「なんで、しゃべらん。なんで、こうつべたく(つめたく)なったぁ」とつぶやき、自宅に帰ると頭からすっぽり布団をかぶり泣いてしまいました。

ぎんさんがお亡くなりになったのはその翌年、平成13年2月28日。
とても安らかなお顔できんさんのもとへ旅立って行かれました。
きんさんとぎんさんの長寿の秘密を記した「きんさんぎんさんが丈夫で長生きできたワケ」という本が出版されています。
その中でぎんさんの健康長寿の秘訣が紹介されていますが、中でも誰もが見習えるのが以下の4つです。

見習いたい
本
本のご紹介②

ぎんさんの主治医と解剖医が書かれた本「きんさんぎんさんが丈夫で長生きできたワケ」にきんさんぎんさんの長寿の秘訣が詳しく書かれています。興味のある方はご覧になって下さい。

きんさんぎんさんが丈夫で長生きできたワケ(外部リンク)

私たちも運動を毎日10分間増やそう!その為にも運動器の健康を保とう!

厚生労働省では、運動の指針や基準となる「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」と「健康づくりのための身体活動基準2013」を発表しています。

その中で毎日の身体活動(生活活動+運動)について65歳未満は60分、65歳以上は40分を薦めています。また、運動習慣として、30分以上の運動を週2日以上行うように薦めています。まずは、今より10分多く体を動かすことから始めましょう。

「健康づくりのための身体活動指針」と「健康づくりのための身体活動基準2013」の内容(外部リンク)

運動は、認知症や生活習慣病をはじめ様々な疾患の予防につながることが知られています。運動を行う為には運動器(骨・筋肉・関節)の健康が重要です。

元気なうちから体を動かして運動器の健康を維持し、いつまでも運動を継続することで体全体の健康を守っていきましょう。

2018年03月30日
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