百薬の長と思っていたお酒に「発がん性あり」って本当?!①

なんとお酒のアルコールは発がん物質だった!

お酒(アルコール)を飲むとDNAが損傷する?

多くの方が大好きなお酒。私もその他の雑種でほぼ毎日晩酌をしています。

何か良いことがあった時にプレミアムビールなど高級なビールを飲むのが大きな楽しみの一つです。暑いと特にビールが美味しくなります。

百薬の長と言われるお酒ですが、最近の研究でお酒のアルコールによりDNAが損傷し、がんのリスクが高まると発表されました。

飲酒でDNAが破損!?

英ケンブリッジ大学のケタン・パテル教授率いるチームが、英MRC分子生物学研究所で行なった研究で、科学誌「ネイチャー」に発表されています。

マウスにより、飲酒でDNAが損傷を受けるメカニズムを解明したという研究です。

お酒の発がん性はこれまでにも話題になり、WHO(世界保健機関)から「飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房のがんの原因となる」と発表されています。

米臨床腫瘍学会のがん予防委員会からも「飲酒はがんの危険性を高める可能性がある」として、2018年1月にアルコールを飲み過ぎないよう注意を呼び掛ける声明が出されています。

お酒好きとしては、非常に残念な声明です。

がんの大きな原因は体内で生じる「アセトアルデヒド」

お酒でがんになる主な原因は2つ。ひとつが「アルコール」の発がん性。もう一つが肝臓でのアルコールの代謝の過程で出来る「アセトアルデヒド」の発がん性です。

アルコールの代謝の過程

よりリスクの高いのが、「アセトアルデヒド」の発がん性と考えられています。

「アセトアルデヒド」は毒性が強く、顔が赤くなったり、吐き気や頭痛など二日酔いの原因になる物質です。

お酒を飲んですぐに赤くなる人は、アセトアルデヒドを分解する酵素が少ない為に、体内のアセトアルデヒド濃度が高くなりやすく、飲酒でのがんのリスクが高いと考えられています。

あなたはお酒に強い体質?弱い体質?
簡単なテストでチェックしよう

アセトアルデヒドを分解する酵素が多いか少ないか、自分自身の体質を簡単に調べる方法があります。

それが、以下のエタノールパッチテストです。

Step1
70%のエタノール(消毒用アルコール)を2〜3滴、絆創膏(薬剤のついていないもの)にしみこませる。
Step2
上腕の内側など皮膚の柔らかいところに貼る。
Step3 チェックポイントA
7分後に絆創膏をはがし、皮膚の色を見る。
赤くなっていた場合は
お酒が飲めない体質
Step4 チェックポイントB
さらに10分後(最初に貼ってから17分後)に皮膚の色を見る。
赤くなっていた場合は
お酒に弱い体質
Step5
チェックポイントA・Bで、
どちらも変化がなかった場合は
お酒を普通に飲める体質

ただし飲み過ぎが問題になる体質でもあります。

※アルコールを毎日飲む人は、正しくでない場合があります。
(考案者 独立行政法人国立病院機構 久里浜アルコール症センター 樋口 進)

消毒用アルコールは、薬店などで購入可能です。ぜひ、一度お試しください。

判定結果により、3つのタイプに分けられますが、飲酒によるがんに最も注意して頂きたいのがお酒に弱い体質の人で、鍛えられてお酒が飲めるようになった方です。

お酒を飲み続けることで、アセトアルデヒドを代謝する酵素が増えてはいますが、元々酵素を持っている人に比べると酵素はさほど多くありません。

その為に、アセトアルデヒドを体内に貯めやすく、飲酒によるがんの危険が高いと考えられています。

なお、お酒を飲めない体質の人は、ちょっとでも飲むと調子が悪くなり、お酒を避けて飲まないため、がんのリスクは低くなります。

2022年06月01日
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