意外と知らない人が多い、血圧の正しい測り方
正しい血圧測定に関するQ&A
今回の健康情報は血圧の正しい測り方について。
職場の食堂・自宅・病院などに血圧計があり、自身で測ることもあると思います。
筆者がよく見かける血圧計は、機械に腕を通してスタートボタンを押すだけで簡単に血圧計が測定できます。
この血圧測定の際に、注意すべきポイントがあることをご存じでしょうか。
今回の健康情報は、Q&Aにより血圧の正しい測り方についてご説明致します。
血圧の測定方法に関する設問
(正しい)か (間違い)でお答えください
回答と解説
正解はです。
日本高血圧学会では、「夜、寝る前」と「朝、起きた直後」の血圧測定を推奨しています。
その理由は、夜間高血圧を発見できる可能性があるからです。
通常、血圧は熟睡中に低く起床時間に近づくと徐々に上昇してお昼に最も高くなり、寝るころには下がってきます。熟睡中は昼間に比べて血圧が10~20%低くなりますが、夜間高血圧の人は血圧があまり下がりません。血管が一日中高い圧力にさらされるために脳卒中や心血管疾患リスクが高まります。
「夜、寝る前」と「朝、起きた直後」の測定値に差がない場合は、注意が必要です。
正解はです。
高血圧学会では、続けて測定した2回の測定値の平均値をとることを推奨しています。
2回目の測定は、1回目の測定のあと、5分以上安静にしてから測定しましょう。一般的に、安静にしている時間が長いほど、血圧・脈拍ともに安定します。なお、1回目よりも2回目のほうが気負いせず冷静なことが多いため、血圧が下がります。緊張しやすいタイプの人は、2回ずつの測定がより有効です。
正解はです。
尿意があると血圧が上がることがあり、正確な測定が出来ない可能性があります。
正解はです。
食事・服薬・入浴は全て血圧の変動要因です。
正解はです。
通常、左右どちらで測ってもほぼ同じ血圧で、差が出ても誤差の範囲内とされています。
但し、心臓から数値の低い腕の上腕動脈までの血管に動脈硬化が起きているなど、何らかの異常がある場合は、血圧の差となって現れる場合があります。左右に20㎜Hg以上の差がある場合は、循環器内科を受診して検査を行いましょう。
正解はです。
足を組むと、足の血管が圧迫されて下半身から心臓に戻る血液が減少します。血流の減少により、心臓は鼓動を強くして血流の減少を補おうとして血圧が上昇します。
正解はです。
猫背の姿勢は肺を圧迫して呼吸が浅く、早くなる可能性がある。
呼吸が早くなると交感神経が優位になって血圧が上昇することがあります。背もたれのある椅子を使用し、背もたれに寄りかかって測定すると良いでしょう。
正解はです。
床に正座すると、鼠径部や脚の動脈が圧迫されて血圧に影響が出ます。正しく血圧を測定するには、正座を避けましょう。
正解はです。
カフが、心臓より上にあると血圧が低く出て、心臓より下のあると血圧が高く測定されます。
上腕部で測る場合も、手首で測る場合も同様で、心臓とカフの高さを同じにしましょう。
下図を参考に正しい姿勢での血圧測定をおすすめします。
正解はです。
椅子に座って上腕計で測る場合は自然にカフが心臓の高さになりますが、手首計の場合は意識して高さを合わせる必要があります。また、手首の骨が邪魔をして動脈の圧迫が難しく正しい血圧が測れないことがあります。
正解はです。
前腕部や肘の関節部分では、正確な測定ができません。カフは、下図を参考に正しく巻きましょう。
正解はです。
血管は夏など熱の放散が必要な時に広がり、冬など熱を逃したくない時に収縮します。
このため、一般に血圧は夏になると下がり、冬になると上がります。
正解はです。
寒いと血圧が上がり、暑いと血圧が下がるため、正確な血圧の測定ができません。
室温が低く寒い部屋は暖め、暑い部屋は冷房で冷やし、室温 20℃前後に保った部屋で測定しましょう。
正解はです。
厚手の服は、体を圧迫して血圧が高く出ることがあります。厚手の服を着ている場合は必ず脱ぐようにしましょう。
正解はです。
服の袖をまくり上げた際に、袖が腕を締め付けて血圧が高くでる可能性があります。薄手の服であれば、袖をまくり上げるより、服の上から測定したほうが正しい血圧を測定できます。
血圧の正しい測り方に関するQ&Aをお送りしました。皆様、何問正解されたでしょうか。
検診で血圧に異常が出た方、両親が高血圧の方は家庭で毎日測りましょう!
血圧は、年齢を重ねると高くなっていきます。
厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」によると20代の高血圧の割合は、男性7.1%、女性0%です。
一方で、70代の高血圧の割合は、男性50.7%、女性41.9%に跳ね上がります。
高血圧の最大の問題点は、高い圧力で血管が傷つき動脈硬化を促進して、血管が破れたり詰まりやすくなって脳卒中や心臓病の原因になることです。
動脈硬化は一度進むと元に戻すのは難しいとされており、進行させないことが重要です。
検診で血圧に異常が出た方、両親が高血圧の方は、家庭で血圧を毎日測定して高い結果が続いた場合は、必ず受診しましょう。
薬を飲むなど早く対策を実施することで、動脈硬化の促進を遅らせることが可能です。

