帯状疱疹

免疫低下にご注意を

「帯状疱疹」は体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、帯状に赤い発疹が現われることから名付けられたウイルス性の疾患です。

帯状疱疹は日本人の5人に1人が一生に一度は発症すると言われています。通常は、生涯に一度しか発症せず、免疫が低下している人を除くと、再発することはまれと言われています。

5人に1人が発症

発症の原因

帯状疱疹の原因は水ぼうそうを起こすウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)です。
このウイルスに初めて感染した時は水ぼうそうを発症します。治療や免疫の働きで症状は治癒しますが、この時すべてのウイルスが死滅するわけでなく、生き残ったウイルスの一部は感覚神経の根元の「神経節」に潜んでいます。神経節に潜んだこのウイルスが再び活性化し、感覚神経を伝わって皮膚に到達して増殖し、帯状疱疹を発症します。また、50才以降の中高年では様々な要因で免疫の働きが低下するために再度発症しやすくなります。

発症の原因

さらに次のようなことをきっかけにして帯状疱疹を発症します。

  • 過労やストレス
  • 糖尿病があると免疫記憶細胞数が減少することがわかっており、帯状疱疹を発症しやすく、悪化する傾向があります。
  • アレルギー性疾患
  • 膠原病・関節リュウマチは病気そのものが原因でなく長期使用することが多いステロイド剤により免疫の働きが低下することによります。
  • 妊婦
  • 抗がん剤の使用、放射線療法など
発症のきっかけ

一般的な症状

発症の初期では虫刺されや接触性皮膚炎(かぶれ)などと見間違うこともあります。知覚神経(感覚神経)の走行に一致して帯状にやや盛り上がった斑点が現われ、軽度の発熱やリンパ節の腫れなどが現われることがあり、その後水疱が出ます。皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく強い痛みも生じます。重症化を防ぐためにも、出来るだけ早い段階に、適切な治療を受けることが大切です。

なお、帯状疱疹はうつることはありませんが、水ぼうそうにかかっていない子供には水ぼうそうを発症させる可能性があります。

帯状疱疹の治療

増殖している水痘・帯状疱疹ウイルスに対処することと痛みを抑制することが中心になります。「抗ウイルス薬」を使ってウイルスの増殖を抑えます。効果は症状の緩和。
点滴、内服により短期間で回復が期待できます。

薬物療法だけで痛みが取れなければ「神経ブロック」などが行われます。

ウイルスの増殖
抗ウイルス薬
皮膚の炎症
抗炎症薬・抗菌薬
痛み
鎮痛剤・抗うつ薬
ステロイド薬・抗けいれん薬
神経ブロック
帯状疱疹後の神経痛予防

日常生活での注意

  • 出来るだけ安静にすること。
  • 患部への刺激をさける。
    (サラシや包帯を巻いた後に、衣服を着るなど工夫する。)
  • 患部を冷やさないこと
    (患部が冷えるとウイルスの働きを助長してしまう。)
  • 入浴で体が温まり血液の循環がよくなると痛みがやわらぎます。他の病気で入浴の制限がなければ、入浴回数を増やしたり、温泉へ出かけるのもよいでしょう。
  • 水ぶくれは破らないようにすること
    (細菌感染を防ぐため)。
  • 小さい子供との接触を控えるようにすること。
  • 仕事や趣味に熱中したり、人と会話をするなど、痛み以外のことに気が向くようにしてみましょう。
患部を刺激しない、冷やさない、水ぶくれは破らない
2013年02月27日
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