自殺?他殺?自分自身の白色脂肪細胞に殺されないためには? ①
白色脂肪細胞の怖い働きと嬉しい働きについて
今回のテーマは、白色脂肪細胞の働きについて。
コロナ過で、外出が減るなどの影響で以前より太った人が増加しています。
健康のために、コロナ禍にため込んだ脂肪を燃焼させないといけませんが、そのための注意喚起情報として、2回シリーズで白色脂肪細胞の怖さに関する情報をご紹介致します。
私たちの体内の白色脂肪細胞の怖い働き
糖尿病の促進
高インスリン血症の促進
3
インスリン抵抗性による高血糖を改善するために大量にインスリンが分泌され血液中に溢れる。
症状が続くとインスリンの分泌を行う膵臓が疲れて、分泌量が減り糖尿病の重症化につながる。
症状が続くとインスリンの分泌を行う膵臓が疲れて、分泌量が減り糖尿病の重症化につながる。
動脈硬化の促進
動脈硬化とは
4
血管内にコレステロールが溜まり、血管が狭く硬くなる動脈硬化が促進される。
血圧の上昇
脳血管疾患や心疾患
白色脂肪細胞は、上記のように糖尿病や高インスリン血症、動脈硬化などを促進する働きがあり、血圧の上昇に加え脳血管疾患や心疾患など死につながる怖い病気の原因となります。このように白色脂肪細胞は、私たちの体を構成する一部分(私たち自身)であるのに、私たちの命を縮めるという怖い働きを持っています。
しかし!白色脂肪細胞は、嬉しい働きも持っている
糖尿病の予防
1
血糖値の上昇抑制
血液中のブドウ糖の増加を抑える。2
インスリン抵抗性の改善
細胞にブドウ糖を取りこむインスリンの働きが良くなり、血糖値が下がりやすくなる。動脈硬化の予防
3
血液中のブドウ糖や脂質を減らして動脈硬化を予防する。
4
動脈硬化の予防で血管の広さが保たれ、液中の脂質(中性脂肪)が減って血液がサラサラになることで、血流も改善される。
1〜3を見て「ええっ?」と思われた方も多いでしょう。
白色脂肪細胞は、不思議なことに糖尿病や動脈硬化に対して、促進する怖い働きに加え、予防する嬉しい働きも持っています。
その他、下記のような嬉しい働きも持っています。
「なぜ、同じ病気の促進と予防という相反する働きがあるのか?」「どんな時にこれらの性質が出るのか?」などについて、白色脂肪細胞とは何かという部分から次回の健康情報で説明していきます。
2023年08月01日