りんご型肥満と洋なし型肥満

病気になりやすい肥満!?

食事で摂りすぎた中性脂肪は、摂りすぎた分、貯蔵用エネルギーとして内臓脂肪、皮下脂肪として蓄えられ、肥満になります。肥満になったら、まずは自分の肥満のタイプを知ることが大切です。肥満のタイプによって病気の進行速度、肥満改善までの時間が異なります。

あなたはどのタイプ!

りんご型肥満 - 内臓脂肪型

比較的男性に多いタイプ内臓まわりに脂肪がつきます

内臓脂肪は蓄積されるスピードが早く、分解されるのも早い脂肪です。ウォーキングなどの有酸素運動を適度に行い、適度な食事制限を行えば、比較的速やかにダイエット効果が得られます。

内臓脂肪型

内臓脂肪の蓄積は、動脈硬化、高脂肪血症、高血圧などの生活習慣病に直結します。蓄積された脂肪は早めに改善しましょう。

肥満で動脈硬化が進行

洋ナシ型肥満 - 皮下脂肪型

比較的女性に多いタイプ皮膚のすぐ裏側に脂肪がつきます

皮膚のすぐ裏側につく脂肪で、外見にも目立ちやすい脂肪です。脂肪が分解されるまでに時間がかかるため、運動や食事制限をしてもすぐにダイエット効果が現れません。マッサージなどの適度な刺激を加えることで、少しずつダイエット効果が現れます。

皮下脂肪型

内臓脂肪よりも緩やかな速度で病気を進行させると考えられています。しかし、放っておくと、病気に発展しやすいことには変わりありません。

お腹がつまめる姿をそのまま放置しておけませんね

ミトコンドリアサイクルの改善で脂肪燃焼効果アップ

適度な運動とバランスの良い食事で脂肪を燃やしやすい体を作り上げていくことが大切です。脂肪の燃焼を助けるサプリメントなどをうまく利用するとミトコンドリアサイクルが改善し、効率的に体脂肪を減らせます。

脂肪はミトコンドリアで燃焼されます。L−カルニチン、コエンザイムQ10、α−リポ酸は、ミトコンドリアサイクルの働きには必要不可欠な成分です。

しっかりと働いてくれるように補っておきましょう

ミトコンドリアサイクル
  • L−カルニチン
    脂肪酸はL−カルニチンと結合することで、ミトコンドリア内に運ばれます。
  • コエンザイムQ10、α−リポ酸
    ミトコンドリア内に入り込んだ脂肪酸は、コエンザイムQ10とα−リポ酸の補酵素によって脂肪酸を燃える形に変換します。

ワンポイントアドバイス

L−カルニチン、コエンザイムQ10、α−リポ酸は、年齢を重ねるごとに体内での含有量が減少します。
毎日の食事にプラスして、衰え気味のミトコンドリアサイクルをスムーズに循環させておきましょう。

例えば...
コエンザイムQ10の場合
体内の存在量は20歳をピークに減少します。

ミトコンドリアサイクル

サプリメントの量を確認しておきましょう

L−カルニチン、コエンザイムQ10、α−リポ酸の量は、サプリメントによって大きく異なります。成分の量を確認して、しっかりと摂取しましょう。

健康ガイド 金盛 俊介
(薬理研究、登録販売者、健康管理士など)
2012年04月26日
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